M7 どうでもいいこと



2003年11月に知人から
「知り合いがアコースティック・ライヴの出演者を探してるんだけど出ない?」
と言う話を持ってきて、断る理由もないから引き受けたんだけど
行った先で非常に嫌な思いをした。


12月末の某日
湘南にある、とある場所へ。

会場はフィフティーズの映画に出て来そうな
アメリカン・スタイルのカフェ

なかなか感じのいい所だなぁ、なんて思いながら
中に入ると、出演者ほぼ全員揃っていた。

この時すでに妙な空気が漂っていたんだけど
それがなんだかは分からず
とりあえず主催者に挨拶に行く。

本番までのタイム・スケジュールなんかを聞く

「リハが始まるから、その辺で準備しといて」
つうんで、会場の片隅で準備を始める。

そうこうしてるうちにリハが始まったんだけど
年齢層が高いだけあって皆さん巧い

一組目ん時は何も思わず見てたんだけど
二組目が始まった時に妙な違和感を覚える
この時点ではなんだか分からなかったが
三組目が始まって違和感の理由が判明した。

今まで出て来た人達が使ってるギターが
全員“マーチン”じゃないかい!

........................................................................

俺のは“ギブソン”だ................................


とりあえず、主催者の所に行き
『今日のライヴって何なんですか?』
と質問したら
「マーチン・ファンの集まりだよ」と言われる

『俺のギブソンなんですけど』つったら
「知ってるよ、入って来た時ケース見たから」だと
これだよ!俺が感じた妙な空気は。

『俺が出ていいんですか?』と尋ねたら
「来ちゃったんだから、しょうがないじゃん」
『.........................................................』

ハッキリ言ってムカついたが
おとなしくしといた。

で、俺のリハの順番が来たんだけど
全員、目の前に並びやがった。

そんで、俺が演奏中もごちゃごちゃと喋り続け
演奏を止めると、俺にハッキリと聞こえる様に
「やっぱマーチンだよねぇ〜」とか
「ギブソンには繊細な音は出せないよ」とか言いやがる。

余計なお世話だ!

俺がギブソンを使ってるのは
ピックでガシャガシャ弾くのが
俺のスタイルだからだ!

これに一番適してるのがギブソンなだけだ

この五月蝿い喋りは俺のリハ中続いた事は言うまでもない。


リハ終了後はウザイから外に出る

本番スタート

俺は2番目って事で
1番目のを見ていたら
MCでマーチン自慢&ギブソン扱き下ろしが始まる

アホか客に分かる訳ないだろ

俺の番
ムカムカしてたんで、何時もの5倍くらい吠えてやった

少しスッキリ

しかしこの後も出演者達の
ギブソンの扱き下ろしは続くのであった。

頭悪すぎだ、あのジジイ達

自分の持ち物を自慢するのは良いけど
他人の物を誉める広い心を持てよ。


終演後、知人に会って話をしたら
本人は全く知らなかったみたいだ。

打ち上げに誘われたけど
そんな気分じゃなかったんで
とっとと帰って来た。

う〜ん、これからはどうゆう主旨か予め聞いとくかなぁ
こんなマニアックなライヴはそうそう無いけど。



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