ZIPANGU Stage Vol.9


酒場でダバダ
DABADA at BAR.


97.2.21〜23

大塚・萬スタジオ



ハードボイルド・コメディ!?


カウンターに女が一人いる。
例えばカクテルはマンハッタンで、
物憂げにグラスなど傾けてるとしよう。
そこに男が現れる。
何気なく店内を見回し、女と目が合う。

言葉にならない沈黙が流れる。
二人はかつて夫婦だったのだ。
男は何も言わず、女の隣に席をしめる。
「どこ行ってたの?」
女が12年ぶりの言葉をかける。
男は作業服のポケットからハイライトを取り出し、ニヤリと笑う。
「ちょっと煙草を買いにね」

酒場でダバダ。

バカバカしくてミステリーで、ちょっとヒネくれた
夜の酒場の物語である。



CAST

深見公美子
八田貴史
中里圭太
滝沢久美
草野やよい

ロン佐藤
(劇団帰ってきたゑびす)



STAFF

作・演出 今石千秋
舞台美術 奥天芳明
 /(有)オーズプロジェクト
照明 猿谷香織
 /(有)SPC
音響・音楽 久原大河
宣伝美術 前田明洋
チラシ画 濱口健


[ストーリー]

 店主に不運あるとき、客の誰かに幸運がもたらされるという噂のバー『ラッキー・ガイ』。
 不運な店主がこさえた五百万の借金のために、お店は経営の危機に瀕している。

 何とか店を存続させようと企む常連客たちの前に、突如現れた見知らぬ客。どこから見ても風采の上がらないオジサンのバッグの中には、なぜか大金が入っていた!

  12年の歳月が収斂された『昨日』を巡る、バカバカしくてミステリーな夜の酒場の物語。



  骨太い人間ドラマと、軽妙なコメディの両方を成立させようと試みた作品でした。

 ロン佐藤がZIPANGUデビュー。この時はまだ客演扱いでした。
 また、中里圭太・オヤジ三部作の終焉となる作品でもありました。本人は配役発表の度に「オレまたオヤジ?」と嫌がっていたことですし、次は美少年の役かなにかにしようかなーと思っていたのですが、この作品の終演後いただいたアンケートに、こう書かれてありました。

『中里圭太・次回は魚屋のオヤジ希望!』

 中里圭太・新オヤジ三部作を企画中です。ご期待下さい。


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