ZIPANGU Stage vol.23 "a story of parallel life"



2004’11/11(thu)〜14(sun) 
恵比寿・エコー劇場
  


もうひとつのジンセイを巡る物語


 噺家の娘が主人公。
 大好きだった父の四十九日の法要の席で、
 次々と明らかになる、生前の父のご乱行の数々。
 まるで落語みたいなおハナシに
 家族一族大混乱。
 ついには遺産騒動まで持ち上がって……

 毎度毎度のバカバカしいお笑いの一席。
 されど「もうひとつの人生」を巡る……

          
ちょいと不思議な物語。



CAST

新田正継
滝沢久美
中里圭太
佐土原正紀
キム木村
西薗優
村上健司
平野ともえ
宮本ゆるみ
  ・
浜野隆之(演劇プランケトイシ)
水上武
たにざわすみえ
芦田俊之


STAFF

作・演出
今石千秋

演出助手

井上史浩

舞台監督
稲毛健一郎

舞台美術
奥天芳明
 /(有)オーズプロジェクト

照明
猿谷香織
 /(有)SPC

音響
田島誠治
 /SoundGimmick

衣装
太田家世
 /自由創作師

宣伝美術

前田明洋

チラシ画
久原大河

落語指導
立川談修

当日運営
山崎華奈子









[ストーリー]

幕開けとともに、縁側で落語の稽古をしている、初老の男が一人。実はこの男、今は亡き伝説の落語家・華家大さんじ、その人。



主人公・朝香は、華家大さんじの娘。
大好きだった父の、四十九日の法要の日に、なぜか次々と明らかになる、父の生前のご乱行の数々。
まるで落語みたいなおはなしに、家族一族大混乱。



そして、朝香の前に突如現れた、
自分を父の娘だと名乗る少女。
堅物だと思われていた父は、実は二重生活を送っていた?
遺産狙いかと、少女を訝しむ面々。しかし、朝香にしか見えないハズの父の姿が……



反目しあいながらも、徐々に、少女の中に、かつての自分を見始める朝香だが……




 
落語家さんと、その家族を描いた、落語みたいなお話です。
 今石としてはホントに久しぶりに、女性が主人公のお話を書いてしまいまして、だからかどうかは知りませんが、いつもよりは甘めなストーリーになっちまってます。しかもシチュエーション・コメディとしては大反則の、幽霊が登場します。正直、反響が心配だったのですが……終わってみれば全て杞憂でした。お話が面白ければ、全部アリなんですね。当たり前ですが。

 現役落語家の立川談修さんを落語指導にお招きして、実際に落語のシーンを挿入するなど、新しい試みをしつつも、お話はストレートに「家族」をテーマにしています。新しいモノと古いモノ。この頃は、シチュエーション・コメディの枠をはみ出す部分で、それをどう面白さに結びつけるかを試行錯誤してたりしてまして……もう少し続ければ、なんだかものすごいモノが出てきそうな……そんな予感に満ちた公演でした。



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