ZIPANGU Stage vol.23 "a story of parallel life" |
もうひとつのジンセイを巡る物語
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CAST 新田正継 滝沢久美 中里圭太 佐土原正紀 キム木村 西薗優 村上健司 平野ともえ 宮本ゆるみ ・ 浜野隆之(演劇プランケトイシ) 水上武 たにざわすみえ 芦田俊之 STAFF 作・演出 今石千秋 演出助手 井上史浩 舞台監督 稲毛健一郎 舞台美術 奥天芳明 /(有)オーズプロジェクト 照明 猿谷香織 /(有)SPC 音響 田島誠治 /SoundGimmick 衣装 太田家世 /自由創作師 宣伝美術 前田明洋 チラシ画 久原大河 落語指導 立川談修 当日運営 山崎華奈子 |
[ストーリー] 幕開けとともに、縁側で落語の稽古をしている、初老の男が一人。実はこの男、今は亡き伝説の落語家・華家大さんじ、その人。 主人公・朝香は、華家大さんじの娘。 大好きだった父の、四十九日の法要の日に、なぜか次々と明らかになる、父の生前のご乱行の数々。 まるで落語みたいなおはなしに、家族一族大混乱。 そして、朝香の前に突如現れた、 自分を父の娘だと名乗る少女。 堅物だと思われていた父は、実は二重生活を送っていた? 遺産狙いかと、少女を訝しむ面々。しかし、朝香にしか見えないハズの父の姿が…… 反目しあいながらも、徐々に、少女の中に、かつての自分を見始める朝香だが…… 落語家さんと、その家族を描いた、落語みたいなお話です。 今石としてはホントに久しぶりに、女性が主人公のお話を書いてしまいまして、だからかどうかは知りませんが、いつもよりは甘めなストーリーになっちまってます。しかもシチュエーション・コメディとしては大反則の、幽霊が登場します。正直、反響が心配だったのですが……終わってみれば全て杞憂でした。お話が面白ければ、全部アリなんですね。当たり前ですが。 現役落語家の立川談修さんを落語指導にお招きして、実際に落語のシーンを挿入するなど、新しい試みをしつつも、お話はストレートに「家族」をテーマにしています。新しいモノと古いモノ。この頃は、シチュエーション・コメディの枠をはみ出す部分で、それをどう面白さに結びつけるかを試行錯誤してたりしてまして……もう少し続ければ、なんだかものすごいモノが出てきそうな……そんな予感に満ちた公演でした。 |