ZIPANGU Stage vol.35 "Detective Ghost" |
2010’11/18(thu)〜23(tue) ZIPANGU Stage vol.35 人里離れた山中のロッジで…… |
CAST 新田正継
滝沢久美 佐土原正紀 村上健司 宮本ゆるみ ・ たにざわすみえ 小住典子 白土裕也(ファルスシアター) 古川健(劇団チョコレートケーキ) STAFF 作・演出 今石千秋 演出補 井上史浩 照明 猿谷香織 /(有)SPC 音響 田上篤志 /atSound 舞台美術 鎌田朋子 舞台監督 浅見雄介 /ゆにっと 宣伝美術/チラシ画 松下由紀 当日運営 三村里奈 /MR.co 制作 ZIPANGU Stage制作部
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[ストーリー] 舞台は、冬のロッジ。 15年ぶりに、思い出のこの地を訪れる主人公、ガク(村上健司)。その日は、大学時代の仲間たちが集う、楽しい同窓会のはずだったのだが…… 突然の吹雪に、面々はロッジに孤立してしまう。しかも、幹事役だったハズの男が、謎の文章を残して姿を消してしまう。不穏な予感におののくガクら。そして、現れたロッジの女主人(たにざわすみえ)は、15年前に自殺したガクらの旧友に、驚くほど似ていた!? 「僕らは、意図的にここに集められた?」 名探偵の呼び名も高い、ガクの推理が始まるのだが…… ガクの推理は時にデタラメで、時々奇妙なほど的を射る。それもそのハズ、実は推理していたのはガクではなく、ガクにしか見えない幽霊(新田正継)だった!? 次々に襲う、奇怪な謎。そしてついには、密室殺人事件までもが発生してしまう。 「犯人はこの中にいる!」 果たして、ガクと幽霊のコンビは、事件を解決できるのか…… 久々の、本格ミステリィです。クローズド・サークル(嵐の孤島や、雪の山荘等の閉ざされた場所で起こる事件)で、しかも密室殺人事件。 謎を解くのは、本来もっとも探偵に向かない、論理的思考のチョー苦手な主人公と、なぜか主人公にとり憑く幽霊のコンビ。幽霊の姿はガクにしか見えず、言葉もガクにしか聞こえないのですが、推理は、幽霊にしかできないのです。しかもこの幽霊、自分の都合で(本人は「あの世の掟だ」と言い張るのですが)肝心な時に必ずいなくなっちゃったりするものですから…… 果たして、凶悪な事件も、珍騒動にならざるを得ず、スリルとコメディが波状効果で盛り上がっていくのでした。 村上健司の久々の主演作です。そして終演後のアンケートに、続編・シリーズ化を望む声が、過去最も多かった作品でした。 また、紗幕を使った幽霊の登場シーンや回想シーンなど、これまであまり使わなかった演出方法が評判となった公演でもありました。 |