ZIPANGU Stage vol.35 "Detective Ghost" |
2011’10/26(wed)〜30(sun) ZIPANGU Stage vol.36 カウンターに男が一人いる |
CAST 新田正継
滝沢久美 佐土原正紀 村上健司 宮本ゆるみ ・ 剱持美季 よっし 鈴木君子 一晴 STAFF 作・演出 今石千秋 演出補 井上史浩 照明 猿谷香織 /(有)SPC 音響 田島誠治 / SoundGimmick 舞台美術 鎌田朋子 舞台監督 稲毛健一郎 宣伝美術/チラシ画 松下由紀 当日運営 三村里奈 /MR.co 制作 ZIPANGU Stage制作部
|
[ストーリー] 店主に不運ある時、客の誰かに幸運が訪れるという噂のバー、『ラッキーガイ』。 今日も懲りもせず、ママさんと喧嘩中らしいマスターに呆れ顔の常連客たちなのだが…… そこに、ふらりと現れたさえないオジサン客。 どうやらこの人、この歳になってもうすぐ結婚するらしいのだけれど、事情がなにやらワケありの様子。 結婚相手の女性は、オジさんの幼なじみで、ハタチの時に、「お互い40歳になっても独身だったら結婚しよう」と誓いあった仲だった。それが最近ふとしたことで再会し、お互い独身の身の上故に、改めて結婚の約束をしたと言うのだ。 なんだか運命的なものを感じてしまう面々は、オジさんの結婚の助太刀をしようとするのだが…… ところが、現れた相手の女性は、なぜか結婚の約束の記憶を失ってしまっていた! どうにか二人を結びつけようと悪戦苦闘を始める面々なのだが、そこに、二人にとっての空白の20年が復讐するかの出来事が…… 果たして二人は結ばれるのか、 はたまた、幸運は誰に訪れるのか…… 97年『酒場でダバダ』、2004年『ラッキー・ガイ』に続くBAR・ラッキーガイシリーズの第3弾となります。(前2作品は08年に劇団15周年記念公演として同時再演されました)同じバーを舞台としたシリーズものとはいえ、それぞれが完全に独立したお話です。ただ、マスターとママさんの関係性だけが実時間の流れの中で変化していくという隠し味を持ってもいます。 そして本作、劇団としては珍しい、レンアイが真ん中に置かれた物語でした。大人のラブロマンス……と言えば聞こえはいいのですが、ぶっちゃけ、そのへんにいそうなオジさんとオバさんのロマンスなのです。佐土原正紀演じるオジさんのかわいくもおかしな熱演は、たくさんの笑いを生んでくれました。また、今年「震災婚」という言葉が生まれてきたように、実は世相を睨んだお話でもありました。 鎌田朋子さんの素敵な美術と、苦労して集めた百五十本を超えるボトルがあいまって、過去で1、2を争うほどに舞台セットの評判が良い公演でした。2月のせんがわ劇場演劇コンクールでの『FC東京賞』受賞をうけての、初のせんがわ劇場公演でしたが、もしかしたら仙川の街とも長いお付き合いになる、かもしれません。 |